OPP袋とは?用途やメリットについて
2020年02月05日 00時00分
OPP袋は、DMを発送する際の封筒として利用されることの多い袋です。紙封筒よりも低コストで、透明性・耐水性・強度に優れているため、最近人気が高まっています。ここでは、そんなOPP袋の用途やメリットについて解説します。
OPP袋とはラッピングやDMに使われる透明の袋のこと
OPP袋とは、簡単にいえば透明の袋です。
ラッピングやDMを発送する際の封筒として利用され、「OPP封筒」「透明封筒」「ビニール封筒」「クリア封筒」とも呼ばれています。
OPP袋の「OPP」は、「Oriented Polypropylene(日本語では軸延伸ポリプロピレン)」の略称です。
OPP袋はポリプロピレン(プロピレンガスを原料として製造される熱可塑性プラスチック)を縦と横の2方向に引き伸ばし、透明なフィルム状に加工されています。
フィルムの接合箇所は裂けやすいですが、目一杯引き伸ばされた状態で作られているため、引っ張ってもほとんど伸びないうえ、しわになりにくく、衝撃にも強い特徴をもっています。
また、防湿性、耐水性にも優れています。
OPP袋の種類は、A判、B判などの定形サイズから、ハガキや写真のサイズにピッタリなタイプ、テープが付いているものなどさまざまです。
袋の厚みにも種類があり、一般的な厚みは30ミクロン。この数字が大きくなるほど強度が上がり、高級感も増します(厚みが上がるほどコストもかかります)。
なお、OPP袋と類似のもので「CPP袋」というものもあります。正式名称は「Cast Polypropylene(日本語では無延伸ポリプロピレン)」です。
OPP袋よりやや透明度は低くなりますが、柔らかい手触りで引っ張ると伸びるという特徴があります。
OPP袋に比べてフィルムの接合箇所が裂けにくく、主にカタログなどの厚手のものの発送に利用されています。
DMにOPP袋を使うメリットとは?
DMを発送する際、「紙封筒より透明のビニール封筒(OPP袋)のほうが開封率がよい」といわれています。その理由は、OPP袋と紙封筒、それぞれの特徴にあります。
OPP袋は、紙封筒に比べて高級感が出ないこともありますが、袋を厚くすることで、手触りのよさや高級感を出すことが可能です。
紙封筒は高級感や信頼感を与えやすい点はメリットですが、コストがかかることと、開封しないと中身が分からないため開封率が下がる点がデメリットです。
それでは、DMにOPP袋を使うメリットをより詳しくご説明します。
透明だからDM開封率がアップする
DMにOPP袋を使う最大のメリットは、開封率が格段に上がることです。
開封しなくても中身が見えるため、外からインパクトのある広告やキャッチコピーが見えれば、お客様はおのずと中身を見たくなります。
中身が分からなければ、開封すらしてもらえないことがほとんどです。DM開封率が上がることにより、売上向上にも繋がります。
耐久性・防水性に優れている
OPP袋は、耐久性・防水性に優れているため、DMをしっかりと保護してくれます。紙封筒は雨などで濡れてしまうと、中身まで損傷してしまうこともあります。時間とお金をかけて作成したDMが台無しです。受け取る側も、水で濡れたDMを開封する気にはなりにくいでしょう。OPP袋なら、雨や雪の日でも中身が濡れてしまうことはありません。
OPP袋はコストを安く抑えられる
OPP袋は紙封筒よりも1枚あたりの価格が安価です。
また、OPP袋そのものが軽いので、郵送料が安いという点も魅力のひとつ。また、紙封筒の場合は一度印刷してしまったら使い回しがききませんが、OPP袋は中身を入れ替えれば再利用もでき、コストパフォーマンスが高い点がメリットです。
OPP袋にテープをつけるメリットとは?
OPP袋には、テープが付いているタイプがあります。書類の手渡しや、街頭で配布する「すぐに見てもらいたい」販促物ならテープが付いていないOPP袋が適していますが、DMで発送する場合は、中身が出ないように封入口をテープで止める必要があります。
テープが付いているOPP袋なら、封入作業の時間を短縮できるほか、中身の抜き取り、差し替え防止、個人情報の保護にも役立ちます。
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