OPP袋とCPP袋の違いと特徴について
2020年02月05日 21時10分
OPP袋とCPP袋の違いと特徴について解説
OPP袋に入れたパンフレットです。
透明度が高く、パンフレットのデザインが綺麗に見えます。
CPP袋に入れたパンフレットです。
OPP袋に比べて少し透明度が落ちますが、その分厚めのパンフレットや箱を入れる際の耐久性ではOPP袋よりも耐久性が高いのが特徴です。
OPP袋について
OPP袋とは何か?OPP袋にはどんな特徴があるのか解説します。
OPP袋とは
OPP袋とは透明封筒と呼ばれDM(ダイレクトメール)や食材の包装に使われる、ポロプロピレン樹脂(PP樹脂)由来の包装材です。
OPP袋の「OPP」は、「Oriented Polypropylene(日本語では軸延伸ポリプロピレン)」の略称です。
2軸(タテ、ヨコ)に引っ張て作られているので、フィルムにコシがあり引っ張ってもほとんど伸びないうえ、しわになりにくく衝撃にも強い特徴をもっています。
また、防湿性、耐水性にも優れることに加え、安価な包装資材として注目されています。
OPP袋もCPP袋もPVC(ポリ塩化ビニル)を使用していないので、焼却時にダイオキシンが発生しないメリットがあります。
OPP袋の特徴と長所・短所について
OPP袋の特徴について解説します。
OPP袋の長所
- 光沢があり、透明性が非常に高い
- 印刷の発色が良い
- 他の包装資材に比べて安価
- 引っ張り強度・引き裂き強度に優れている
- 耐熱性が高い
- 防湿性に優れている
- CPP袋に比べて衝撃性に優れている
OPP袋の短所
- 切れ目から裂けやすい
- ヒートシール性がない
- 寒冷地では強度が落ちる(氷点下の場合)」
- ガスバリアー性が悪い
OPP袋は「透明度が高く、安価で印刷の発色も良い」という点で、DM(ダイレクトメール)や食品の包装に非常に適しています。
しかし、ガスバリアー性が悪く切れ目から裂けやすい特徴から、重くて大きいものや液体の運搬包装には向いていません。
CPP袋とは
CPP袋とは、無延伸ポリプロピレン(Cast Polypropylene)と呼ばれ、ひっぱり強度も高い裂けにくい素材ですが、CPPは無延伸フィルムなので引っ張ると伸びる性質があります。
OPP袋と同じ用途に使われることも多いCPP袋ですが、製造方法の違いからOPP袋とは少し違う特徴があります。
特に、高い耐熱性を誇るはCPP高温のレトルト用途で、とても重宝される包装材です。
また、CPP袋はOPP袋と同じようにポリプロピレン樹脂(PP樹脂)から作られているため、湿度に耐性があり、またOPP袋程でないにせよ高い透明性があります。
CPP袋の特徴と長所・短所について
CPP袋の長所
- 光沢があり、透明性が高い
- 印刷の発色が良い
- フィルムが柔らかい
- ヒートシール性がある
- 防湿性に優れている
- フィルムに柔軟性がある
CPP袋の短所
- 耐寒性が低い(0度前後から)
- ガスバリアー性が悪い
CPP袋もOPP袋と同様の用途に使用可能です。
しかし、CPP袋はOPP袋よりも透明性が若干劣る反面、OPPのように端っこが切れやすい弱点がないので梱包視座として強度が欲しい場合の使用に好まれます。
厚めのパンフレットや箱を入れる場合にはOPP袋よりもCPP袋が好んで使われます。
カテゴリ: OPP袋