破れにくいCPP袋
OPP袋にくらべてサイドが破れにくい商品です。
カタログ発送のDMなどに主に利用されています。

A4 |
225×305+40mm |
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破れにくく、重量のあるDM発送に最適
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CPP袋は伸ばしていないポリプロピレンを袋状にしたもの
CPPとは、Cast Polypropylene(無延伸ポリプロピレン)の略です。ポリプロピレンを伸ばすことなく、薄く透明なフィルム状にしたもので、これを袋状にしたものがCPP袋です。
CPP袋の特徴は引っ張りや熱に強いこと
CPP袋は製造過程で伸ばされていないために、柔らかく伸びやすい性質を持ちます。引っ張ると伸びますが、かなり強く引っ張っても破れにくいのが大きな特徴です。 また、130度以上の熱に耐えることができ、お湯の中で煮ても強度を保ちます(ボイル適性)。さらに、熱を加えると接着するヒートシール性にも優れています。 いっぽうで、低温には弱いという特徴があります。0度以下になるとパリパリと硬くなり、破れやすくなるため、寒冷地での使用や冷凍食品の包材には向いていません。
CPP袋の代表的な5つの用途
CPP袋はさまざまなものを入れたり包んだりするのに利用されています。代表的な用途を5つご紹介しましょう。
1. カタログや厚めの冊子の包材
CPP袋は引っ張りや裂けに強いため、重量のあるカタログや厚めの冊子を入れる封筒などに適しています。また、柔らかいため内容物の厚みや形を選ばないという特徴も、包材として使いやすいポイントのひとつです。
2. 食品の包材
CPP袋は柔らかいうえに防湿性にも優れています。そのため、さまざまな形をした食品を包装するのに適しています。おせんべいや豆類などの乾物を入れて販売する際の小袋や食パン袋などのほか、野菜やお菓子類の包装にも使われます。 冷凍食品やインスタント食品に付いている薬味の小袋も、CPP袋であることが多いです。
3. レトルト食品の包材
高温に強くボイル適性にも優れているCPP袋は、レトルト食品の包材にもぴったりです。ヒートシール性に優れているという特性をいかして、アルミニウム箔やPETなどの素材を貼り合わせて利用されます。
4. おしぼりの包装
防湿性が優れているということは、袋の中身を湿気から守るだけでなく、中身の湿気を外に逃さない働きもあるということです。そのため、使い捨ておしぼりの包装などにもCPP袋が使われます。
5. 食品容器のふた
豆腐やゼリーなどのパッケージに付いているフィルム状のふたにもCPP素材が使われています。CPP素材は水分を通しにくく、また、伸びやすい性質を持っているため、中身が多少膨張・収縮しても耐えられるからです。
CPP袋とOPP袋の4つの違い
OPPは、Oriented Polypropylene(二軸延伸ポリプロピレン)の略です。原料はCPPと同じポリプロピレンですが、縦・横の二方向に伸ばして薄いフィルム状に製造されているため、CPPとは異なる性質を持ちます。 よく似た名称のOPP袋とCPP袋とで異なる点を4つご紹介しましょう。
1. CPP袋のほうが柔らかな手触り
CPP袋とOPP袋は、まずその手触りが異なります。CPP袋は前述の通り柔らかですが、OPP袋はパリパリとした触り心地です。この手触りで、CPP袋とOPP袋を見分けることができます。
2. CPP袋のほうが引っ張りに強い
CPP袋は引っ張ると伸びますが、OPP袋はハリがあり、引っ張ってもほとんど伸びません。強い力での引っ張りにも強く丈夫ではありますが、サイド部分を引っ張ると避けやすいという特徴があります。これらの特徴から、OPP袋は薄いダイレクトメールの封筒などに向いています。
3. OPP袋のほうが透明性に優れる
CPP袋も透明性に優れてはいますが、OPP袋のほうがより透明性に優れています。また、インクが発色良く乗るため、細かな模様などもきれいに印刷でき、小さな雑貨やギフト用のラッピング袋にもよく使われます。
4. OPP袋は個包装に多用されている
OPP袋も防湿性に優れていますが、CPP袋のような柔軟性はないため、おにぎりと海苔を分けて包むラッピング材や海苔、菓子パンなど個包装用に適しています。 ほかに、サンドイッチやレタスなどの葉物野菜のラッピングにもOPP袋が使われています。
柔軟性・耐熱性・防湿性に優れるCPP袋は幅広い場面で重宝される
CPP袋は、丈夫で柔軟性・耐熱性・防湿性に優れているため、あらゆる用途に便利に使えます。 普段は、単なる「ビニール袋」とひとくくりにされてしまうCPP袋ですが、私たちの生活を便利なものにしてくれる、なくてはならないビニール袋なのです。その性質をいかして、ぜひいろいろなところに使ってみてください。